経営戦略

会社の経営の基本方針

1992年に日本で最初に医薬品開発支援(CRO)事業を開始したシミックグループは、治験施設支援機関(SMO)業務や被験者募集(Patient Recruitment)業務などを立ち上げ、今では、研究開発から製造、販売まで製薬企業のバリューチェーンのすべてを支えるビジネスモデルである「Pharmaceutical Value Creator(PVC)」を展開しています。

シミックグループの経営理念は、PVCに基づく新たなビジネスモデルを創生し、顧客層を製薬企業からヘルスケア全般に拡大することにより、人々の健康維持や健康増進に広く貢献していくことです。この理念のもと、グループの原点である創業スピリッツを表す企業理念「CMIC’S CREED」を2015年10月に制定いたしました。常に自己変革を継続し、多様性を追求しながら様々なステークホルダーと協働することで、企業の強さと価値を高め、ヘルスケア分野に革新をもたらすことを志向してまいります。

目標とする経営指標

シミックグループは、成長性が高い事業領域においては売上高シェアの持続的拡大、市場が成熟した事業領域においては利益率の持続的向上を重視しており、連結グループとしては営業利益率10%以上の達成を目標としています。また、安定的に成長資金を調達できる強固な財務基盤を確保するために、株主資本比率、DEレシオを適正に保ち、財務面の機動力と安定性を確保します。
 

中期的な会社の経営戦略

医薬品業界においては、“患者により適した医療”の提供に向けて、技術革新や産官学連携による革新的医薬品の創出が期待されています。一方、医療保険財政への影響から、薬価制度の抜本的見直しや費用対効果評価が試行的に導入されるなど、医薬品産業の生産性や効率性の更なる向上が求められております。

医薬品産業に、長期収載品に依存するモデルから、より高い創薬力を持つ産業構造への転換が求められる中、製薬企業は、ビジネスモデルの転換も視野に入れながら、イノベーションの推進と医療の質の向上に資する革新的医薬品の創出に向けて、研究開発活動を一層強化するとともに、生産性や効率性の更なる向上のために、アウトソーシングの活用を加速させるものと思われます。

 

シミックグループは、この変革期にある医療・医薬品産業において、製薬企業の付加価値向上に貢献する当社グループ独自の事業モデルPVCの展開を通じて、持続的な成長を実現するための取組み“Project Phoenix”を進めております。
2015年9月期に開始したProject Phoenix 1.0においては、赤字事業の解消とコスト構造改革に道筋をつけ、グループの原点である創業スピリッツを表す企業理念「CMIC’S CREED」を制定しました。2016年9月期下期からはProject Phoenix 2.0として、医療・医薬品産業の変革にスピーディに対応するため、アジャイル経営システムの構築とともに、シミックグループが保有するすべてのバリューチェーンの支援が実施可能な体制と製造販売業等の許認可(知的財産)とを組み合わせた新たなソリューション(IPM)の提供を開始しております。2018年4月にはグループ経営のトップマネジメント体制と機能を変更し、新たな経営体制の下、グローバル対応を推進するとともに、Project Phoenix 3.0をスタートさせ、ヘルスケア分野においてデジタル活用をはじめとした新たな取組みを検討してまいります。

今後更に、安全で有効な医薬品をより多く利用できる環境の形成、更には疾患の予防から診断、治療に至るまで、医薬品開発で培ったノウハウと十分な経験・知識を持つ私たちだからできること、私たちにしかできない最良のサービスの提供を通じて、人々の健康維持や健康増進に広く貢献するヘルスケア分野のソリューションプロバイダーを目指し、以下の経営戦略をもってビジネス展開してまいります。

1. グループ総合力による事業価値の提供

・Management Excellence・Business Development Excellence・Operational Excellenceの追求による迅速経営の実現
・グループが保有する有形無形の資産を最大限に活用したソリューションの提供

2. 医薬品開発支援(CRO)事業

・抗がん剤、再生医療等製品、医療機器等、高い専門性を求められる開発ニーズへの対応
・日本・アジアの顧客の欧米市場進出(アウトバウンド)ニーズに対応するサービス強化
・臨床研究及びデータベースを活用した市販後支援ビジネスの展開

3. 医薬品製剤開発・製造支援(CDMO)事業

・生産性と効率性を追求し、ローコスト生産体制の確立
・新技術の獲得を通じた製剤開発技術力の強化
・新注射剤棟における生産体制の確立

4. 医薬品営業支援(CSO)事業

・マルチチャネルコマーシャルソリューション(顧客に対する多様なサービスの組合せ)の強化と市場シェア拡大

5. ヘルスケア事業

・品質・コンプライアンス重視体制の維持とともに医療生産性の向上への貢献
・メディカルコンシェルジュサービス等の新サービスの拡充
・「患者様中心の医療の実現」に向けたデジタルヘルス事業の構築

6. Innovative Pharma Model事業

・シミックグループとメディパルグループの機能を革新的に活用したオーファンドラッグ(希少疾病用医薬品)の提供
・アカデミアや日本の専門家と連携し、既存品のポートフォリオ拡大(適用・剤型変更)への対応
・国内・国際ネットワークを活かし、必須医薬品の安定供給に貢献するとともに、新規のオーファンドラッグの導入や、海外企業の日本市場進出支援
・腎疾患バイオマーカー(L-FABP)の市場機会の拡大

詳しくは有価証券報告書の「経営方針」をご覧ください

 

中期計画(2016年~2018年)   2015年11月11日発表

シミックグループは、「Project Phoenix」(赤字事業の解消及びコスト構造改革の推進を通じて業績V字回復及び持続的成長の実現を図るプロジェクト)を着実に遂行するとともに将来にわたる成長のための基盤作りを進め、ヘルスケア分野のソリューションプロバイダーとして次の時代への飛躍を目指しています。
 

経営目標

業績V字回復の実現と更なる飛躍 ~2020年 売上1,000億企業に向けた基盤確立~
・各セグメント No.1
・グループシナジー発揮

重点課題

~PVCモデルの更なる進化と、クオリティ向上にむけて~
・収益力の強化
・ソリューションビジネスの拡大
・国際化やイノベーションの推進
・人財の育成

計数目標

単位(百万円)

  2015年9月期 2016年9月期 2017年9月期 2018年9月期
実績 計画 成長率 計画 成長率 計画 成長率
売上高 55,904 63,200 13.00% 67,100 6.20% 71,700 6.90%
営業利益 1,411 2,300 62.90% 3,700 60.90% 4,800 29.70%
営業利益率 2.50% 3.60% 5.50% 6.70%

 

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