会社の経営の基本方針
1992年に日本で最初に医薬品開発支援(CRO)事業を開始したシミックグループは、治験施設支援機関(SMO)業務や被験者募集(Patient Recruitment)業務などを立ち上げ、今では、製薬企業のバリューチェーンを全面的に支援する独自の事業モデルPVC(Pharmaceutical Value Creator)を持続的成長の基盤として、“個々人の健康価値を最大化”する事業モデルPHVC(Personal Health Value Creator)への展開を目指しています。
シミックグループの経営理念は、人々の健康維持や健康増進に広く貢献していくことです。この理念のもと、グループの原点である創業スピリッツを表す企業理念「CMIC’S CREED」を2015年10月に制定いたしました。常に自己変革を継続し、多様性を追求しながら様々なステークホルダーと協働することで、企業の強さと価値を高め、ヘルスケア分野に革新をもたらすことを志向しています。新規の創薬基盤技術による医薬品開発やデジタル化への対応を強化するとともに、ヘルスケア分野へ事業領域を広げ、予防から診断、治療、予後に至る疾患のトータルケアの支援等を通じて、持続的成長に向けたグループ経営基盤の強化と飛躍を図ってまいります。
中期計画(2022年~2025年) 2021年11月発表
シミックグループは、2022年度を初年度とした新たな中期計画(FY2022-2025)をスタートさせました。中長期的な企業価値の向上に向けて、製薬企業のバリューチェーンを全面的に支援する独自の事業モデルPVC(Pharmaceutical Value Creator)を持続的成長の基盤として、個々人の健康価値を最大化”する事業モデルPHVC("Personal Health Value Creator”)への展開を目指します。この中期計画においては、以下の重点取組事項に取り組んでいます。
重点取組事項
各セグメントの取組事項
-疾患予防・治療の研究開発を総合的に支援する事業-
-治験薬から商用まで医薬品製剤ならびにバイオ原薬の開発・製造支援事業-
-医薬品等のメディカル・営業・マーケティング支援事業ならびにオーファンドラッグ等の開発・製造販売・流通事業-
-医療関連施設および医療従事者を総合的に支援する事業-
-個人および自治体等にヘルスケアの新たなエコシステムを用いたソリューションを提供する事業-
目標とする経営指標
シミックグループは、成長性が高い事業領域においては売上高シェアの持続的拡大、市場が成熟した事業領域においては利益率の持続的向上を重視しており、連結グループとしては営業利益率10%以上の達成を目標としています。また、安定的に成長資金を調達できる強固な財務基盤を確保するために、株主資本比率、DEレシオを適正に保ち、財務面の機動力と安定性を確保します。
財務・資本戦略
財務成果の振り返りと今後の財務戦略
当社グループは、事業の持続的成長と業容拡大に伴い、過去10年間で総資産は1.4倍、売上高は2.0倍に増加しました。 当社は持続可能な経営を意識した成長戦略を推進しておりますが、今後の成長に必要な投資資金を利益のなかでしっかりと確保していくことを主眼とし、そのための目安として、営業利益率10%を長期的に確保することとしています。財務の安定性を保ちつつ、中期計画の重点課題である「ヘルスケアビジネスの進展」「疾患予防・治療の研究開発から販売まで総合的な支援の強化」「社会的有益性の高い事業を通じたサステナブルな社会への貢献」の達成に向けて、成長投資を行う方針としています。成長投資の中身は人材、ヘルスケアビジネス、希少疾病用医薬品の新規開発、M&Aなどですが、積極的に成長投資を実施していきます。 M&Aの資金は自己資本と長期借入金で調達しますが、負債資本倍率は1.0倍を超えない範囲とし、特に「Healthcare Revolution」の展開を加速するために、資本コストを意識しながらM&Aで外部の経営資源を積極的に取り込んでいきたいと考えています。なお、M&Aの判断は、当社のビジネスに貢献できることが条件であり、ハードルレートは8%を目安としています。
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