北海道蘭越町、京都大学、シミックホールディングス、 共同研究契約に基づき、生薬原料となる薬用植物栽培を開始

北海道蘭越町、京都大学、シミックホールディングス、 共同研究契約に基づき、生薬原料となる薬用植物栽培を開始

2020年7月8日
シミックホールディングス株式会社

北海道蘭越町、京都大学、シミックホールディングス、
共同研究契約に基づき、生薬原料となる薬用植物栽培を開始

シミックホールディングス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役CEO:中村 和男)は本年3月に、国立大学法人京都大学(学長 山極 壽一)および北海道磯谷郡蘭越町(らんこしちょう)(町長:金 秀行)と共同研究契約を締結し、漢方・生薬の原料として市場ニーズの高い高麗人参、セネガ、シソなどの薬用植物栽培を開始しました。京都大学および蘭越町との本産官学連携により、薬用植物栽培を基に活力ある地域づくりを強力に支援し、相互の更なる発展を目指します。

現在日本国内で流通している漢方・生薬製剤は、原料生薬の約8割が中国からの輸入※1であり、品質確保と安定供給の観点からも国内産生薬の生産拡大が望まれています。シミックグループでは国内産生薬の安定供給体制構築を目指し、「山梨県森林総合研究所 シミック八ヶ岳薬用植物園(所在地:山梨県小淵沢)」への協賛を通じて、薬用植物栽培のノウハウ獲得や業務提携を行う農場にて栽培研究を推進してまいりました。これまで培った栽培技術や経験をもとに、蘭越町での新たな取り組みを支援します。

また、少子高齢化が進む日本において、農業従事者の高齢化や後継者不足等により人材確保が難しく、蘭越町においても課題となっています。本共同研究では、現在「研修農場」(総面積:34,641.3㎡ )として活用中の農場にて、高麗人参、セネガ、シソなどの薬用植物を中心に栽培を進めております。研修農場地は北海道南最大の河川「尻別川(しりべつかわ)」流域に広がる肥沃な平坦地に位置し、同地で栽培されている「らんこし米」に続き、良質な薬用植物の生産が期待されます。

なお、本研究では、株式会社エッチワン(本社:京都府、代表取締役 山本 泰)と連携し、天候に左右されにくい高床式砂栽培農業※2を導入、将来的には身体障がい者や高齢者の方々の雇用創出への貢献も目指します。

■共同研究における主な役割

京都大学 研究の総括・薬用植物の栽培指導・有効活用の提案等、高床式砂栽培農業の指導及び提案等
蘭越町 種苗育成や栽培に使用する圃場・育苗施設・設備等の提供
シミックホールディングス 栽培指導、種苗等の販売先開拓、生薬メーカーへのソリューション提供等を行うビジネスモデル構築

■研究実施予定期間: 令和2年3月5日から令和3年3月5日

京都大学大学院薬学研究科薬品資源学分野 准教授 伊藤 美千穂先生は以下の通り述べています。
「植物性天然素材は、生薬として漢方薬や家庭薬に配合されるものが多いですが、機能性を持った食品素材として利用されるものもあり、それらは特別な知識やライセンスが無くても普段の健康管理、健康維持・増進に安心して使える素材として期待されています。その国内生産は多くの場面で重要な意味を持ち、より魅力的な素材提供を可能にするものです。本プロジェクトは、そんな素材生産から提供までを消費者にもまた生産者にも嬉しいものとしたいと思っています。」

北海道磯谷郡蘭越町 町長 金 秀行氏は以下の通り述べています。
「蘭越町は、良食味“らんこし米”をはじめとする農作物を産出する農業を基幹産業とする町です。今日、薬用作物栽培の必要性が高まっている中、産学官連携による本共同研究により、地域の可能性を最大限に発揮できるよう努め、本町農業の一層の振興と地域づくりを推進するとともに、国際的リゾートとして発展するニセコ地域において、蘭越町ならではの魅力発信につながることを期待しています。」

シミックホールディングス 代表取締役CEO 中村 和男は以下の通り述べています。
「シミックグループは、医薬品開発に関する包括的なサービスの提供に加え、人々がより健康で“IKIGAI(生きがい)”を感じられる健康寿命延伸に向けた様々な取り組みを行っております。2013年以降は、国内産生薬の生産者支援や健康増進を目指した付加価値の高い薬用植物栽培支援を行っております。本産官学連携により、新たな創造型農業支援を通して地域活性化に貢献してまいります。」

※1出典:日本漢方生薬製剤協会「漢方の将来ビジョン2040」(2018年7月)
※2:土の代わりに砂を培地とした「高床式農床システム」を使用した農業で、水やりや肥料の供給は自動灌水装置によって行う。無農薬野菜の生産が可能で、天候不順や災害の影響を受けにくいのが特長。また、車椅子でも作業が可能なため、身体障がい者等の雇用創出につながる期待も高い。

■北海道磯谷郡蘭越町について

北海道後志管内の南西部に位置し、周囲をニセコ連峰等の山岳に囲まれた盆地が形成された人口約4,600人の町です。東西約30kmにわたり町の中央を貫流する道南最大河川「尻別川」流域に広がる平坦地は、肥沃で水田の耕作に適しており、ここで生産される「らんこし米」は良質美味で道内外で好評を得ています。また、気候は比較的温暖ですが、冬は積雪量が多く特別豪雪地帯に指定されています。http://www.town.rankoshi.hokkaido.jp/









■シミックグループについて

シミック(CMIC)は、1992年に日本で初めてCRO(医薬品開発支援)事業を開始し、今では開発から製造、営業・マーケティングまでの医薬品に関する総合的な支援業務を提供しています。現在、シミックグループは、日本で最大級のCROであると同時に、医薬品開発、SMO(治験施設支援)、臨床からGMPに準拠した医薬品製造、薬事コンサルティング、そして営業およびマーケティングソリューション等における包括的なサービスを提供しています。また、製薬・バイオテクノロジー・医療機器の企業の日本市場参入や、アジアでの臨床試験実施、米国と日本における医薬品開発および製造のサポートなども積極的に行っております。シミックグループは、世界中に7,000人を超える従業員と25支社・関連会社を擁しています。詳しくはウェブサイトをご覧ください。https://www.cmicgroup.com

報道関係者からのお問い合わせ

シミックホールディングス株式会社 PRグループ
E-mail: pr@cmic.co.jp

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