2021年5月13日
シミックホールディングス株式会社
DEVELOPMENT CENTER FOR BIOTECHNOLOGY
シミックホールディングス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役CEO:中村 和男、以下「シミックHD」)と台湾の非営利団体であるDEVELOPMENT CENTER FOR BIOTECHNOLOGY(DCB)は、バイオ医薬品に関する製造プロセスの開発、製造、非臨床試験における協業、ならびに台湾のバイオテクノロジーベンチャーキャピタルファンドに関する基本合意書を締結しました。この合意に基づき、シミックとDCBは互いを最優先のパートナーとして、日本と台湾における新興のバイオテクノロジー市場や新規事業を視野に入れた技術応用や事業開発の機会を模索していきます。
バイオプロセス開発・製造における協業は、DCBが独自に開発したCHO-C細胞株プラットフォームを、シミックHDの子会社の1つである医薬品製剤開発・製造支援(CDMO)事業を行うシミックバイオ株式会社によるバイオ医薬品の開発・製造に応用し、事業展開することが中心となります。近年、バイオ医薬品の生産能力増強へのニーズの高まりに伴い、CDMO事業は急速に成長しています。DCBはラボスケールから商業生産向けのGMP(医薬品の製造管理および品質管理の基準)に適合したプロセスまで網羅するバイオプロセス開発の豊富な実績があり、台湾でバイオ医薬品のCDMO事業の立ち上げも成功させています。DCBのCHO-C細胞株は、抗体や他のタンパク医薬を高い生産性で安定して製造できることが特徴です。DCBとの協業により、シミックグループのCDMO事業は低分子医薬品からバイオ医薬品まで拡大することになります。COVID-19の影響を受け、グローバルな製薬企業は製造・供給体制を多様化させています。この戦略的パートナーシップはCOVID-19の時代とその先にある世界的なCDMOのビジネスチャンスを見据えたものであり、シミックグループとDCBがそれぞれの強みで補完し、相乗効果をもたらすことが期待されます。
また、この戦略的パートナーシップによって、シミックの台湾における医薬品開発支援(CRO)事業に、新興市場の非臨床試験ニーズが取り込まれることも期待されます。
さらにシミックHDは、DCB傘下のマネジメント会社が管理する「Taiwan Biotech VC Fund」との協業も検討しています。DCBは台湾でバイオテクノロジー関連ベンチャー企業のインキュベーションやメンタリングに取り組んでおり、インキュベーションセンターの設立や国際的なアクセラレータープログラムなどの事業を成功させています。
■DCBについて
DCB(Development Center for Biotechnology)は、台湾経済部(MOEA)と民間の資金提供者らによって1984年に設立された非営利組織です。台湾のバイオテクノロジー産業の発展と成長を目的とし、産業インフラの継続的な改善、プロフェッショナルな人材の採用と育成、新興技術や最先端技術の開発、グローバルな戦略的提携や技術獲得の促進を行っています。DCBとそのサービスの詳細については、ウェブサイト(英語)https://www.dcb.org.tw/をご覧ください。
■シミックグループについて
シミック(CMIC)は、1992年に日本で初めてCRO(医薬品開発支援)事業を開始し、今では開発から製造、営業・マーケティングまでの医薬品に関する総合的な支援業務を提供しています。現在、シミックグループは、日本で最大級のCROであると同時に、医薬品開発、SMO(治験施設支援)、医薬品製造、薬事コンサルティング、そして営業およびマーケティングソリューション等における包括的なサービスを提供しています。また、製薬・バイオテクノロジー・医療機器の企業の日本市場参入や、アジアでの臨床試験実施、米国と日本における医薬品開発および製造のサポートなども積極的に行っております。シミックグループは、世界中に7,000人を超える従業員と25支社・関連会社を擁しています。詳しくはウェブサイトをご覧ください。https://www.cmicgroup.com
報道関係者からのお問い合わせ
シミックホールディングス株式会社 PRグループ E-mail: pr@cmic.co.jp
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