シミックグループでは、「シミックグループ行動規範」に基づき、様々な活動を展開しております。 グループ全体で取り組むものから、各工場、研究所、支社・営業所単位で地域への貢献活動まで、幅広く活動しています。
グループ全体で取り組む主な活動
ブラジル巡回診療支援
- ブラジル在住のシミックグループ顧問のエミリオ森口先生が、親子三代にわたり毎年行っている日系移民の方々向けの巡回診療をシミックグループは支援しています。
- ■ブラジル巡回診療とは
戦後まもなくブラジル南部に移住された日系移住者の方は、ポルトガル語を話すことができず、現地の病院で診察を受けることもままならない状況です。
このような南ブラジル日系移住者のための巡回診療を、ブラジル在住日系人医師 森口エミリオ秀幸氏が親子三代に渡って受け継いで行っており、この年1回の診察を心待ちにしているたくさんの日系移住者の方々がいます。そのような移住者の方のために、毎年およそ3,000km以上の距離を健診バスで巡回し、日本語による診察を行っています。
- ■シミックグループのかかわり
ブラジルの経済発展に伴い、公的機関からの巡回診療の活動費に対する援助が少なくなった結果、森口先生個人の負担が大きくなってきました。こうした現状に対し、シミックグループは企業としての支援に加え、有志従業員による募金を10年以上にわたり継続しています。
「南ブラジル日系移住者のための巡回診療・健診を続けたい!」という森口先生の思いを叶えるべく、シミックグループはこれからも支援を継続してまいります。
2021.07.26 シミックグループが支援している森口エミリオ秀幸氏が社会貢献支援財団「創立50周年記念表彰」を受賞しました
2018.11.06 シミックで支援している「南ブラジル日系移住者のための巡回診療活動」が社会貢献者表彰を受賞しました
被災者支援の取り組み
2024年1月 | 能登半島地震避難所へ新型コロナウイルス抗原検査キットを無償提供 |
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2024年5月 | ブラジル水害への緊急募金を実施 |
日本エイズ学会 学会賞「シミック賞」
「シミック賞」は、エイズ学会やエイズの治療などに対し、認知拡大や患者さんの役に立ちたいという思いから、2004年度日本エイズ学会 第1回理事会において検討され、エイズ研究に功績があった方に対する顕彰として設けられました。
2024年11月29日、東京都で開催された「第38回日本エイズ学会学術集会・総会」において、HIV関連の研究において成果のあった京都大学医学研究科の高折 晃史先生にシミック賞をお贈りいたしました。

【受賞者について】
第21回日本エイズ学会 学会賞「シミック賞」
京都大学医学研究科 教授
高折 晃史(たかおり あきふみ)先生
業績題目『HIV Vif/APOBEC3 相互機能、HIV-1 潜伏感染機構の解明』
HIV・エイズの現状
昔は不治の病というイメージがあったエイズですが、現在では様々な治療薬が開発されたおかげで、適切な治療によって症状をコントロールしながら、普通の生活を送ることができるようになっています。わが国のHIV/エイズ報告数において、2023年の新規報告数は、HIV感染者669(男性649, 女性20), エイズ患者291(男性282, 女性9) *1 でした。
*1 IASR Vol. 45 p159-161: 2024年10月号 – 国立感染症研究所
RDD:Rare Disease Day(世界希少・難治性疾患の日)への協賛
※「Rare Disease Day(世界希少・難治性疾患の日)」(RDD)は、より良い診断や治療による希少・難治性疾患の患者さんの生活の質(QOL)の向上を目指して、2月28日(うるう年は2月29日)を「Rare Disease Day」と称して、2008年にスウェーデンで始まり、現在では100カ国以上にて開催されています。
Rare Disease(希少疾患)は、7,000を超える疾患数がありますが、認知度が低いために診断までに時間がかかることが多く、診断に至るまでの道のりは平均で約5年、その間に患者さんは病院を7回以上変えていることが報告されています。
RDDイベントを通じてより多くの皆様に、希少・難治性疾患領域の理解を深めていただくことで、難病で苦しんでいらっしゃる患者さんやその支援者の方が安心して暮らせる社会が実現するよう、RDDの活動に協賛しています。
シミックグループでは、これまで数多くの希少疾病用医薬品(オーファンドラッグ)の臨床試験に携わってきました。これらの疾患が医療関係者をはじめとする社会に広く認知されるように、また、患者さんと社会の架け橋になれることを願って、毎年2月、3月の2か月間は啓発活動を行っています。シミックグループはこれからもRDDの活動を応援していきます。
2024年RDD活動概要
できるだけ多くの社員、家族、友人、知り合い、顧客の皆様に「希少疾病」を知ってもらうため、以下の活動を展開いたしました。
1. 社員一人一人のネットワークを通じてより多くの方々に希少・難治性疾患を知っていただくことを目的に「お絵かき大募集」を企画し、ご応募いただいた絵をシミックグループのホームページに掲載
- 2. 社員への啓発・意識向上を目指して、希少難治性疾患患者さんの生の声を聴くRDDセミナーを開催
- 3. 社員の寄付活動を推進するため、給与天引きによる寄付申込みが可能なRDD専用のイントラサイトを開設
- 4. RDDグッズを入手し、社員自らによる疾患啓発活動の実施
- 5. メールバナーやオンライン会議でのバーチャル背景を作成しRDDの認知向上活動を実施
国際児童絵画コンクール共催
シミックグループが中村キース・ヘリング美術館と共催する子供たちのための国際絵画コンクールです。
世界で唯一、キース・ヘリング財団の許可を受けて開催される絵画コンクールとして2009年にスタートしました。4才から18才を対象に国内外の学校や絵画教室を通じて作品を広く募集し、近年では応募数1,000点を上回るコンクールになりました。毎年、アートやファッションのフィールドで活躍する著名人の方々に審査していただいています。受賞作品は授賞式から1週間、キース・ヘリング作品とともに美術館に展示されます。
この活動は公益社団法人企業メセナ協議会により、民間組織が取り組むメセナ活動として「メセナアワード 2022」優秀賞を受賞しました。
2022.11.25 シミックグループの社会貢献活動が「メセナアワード 2022」優秀賞を受賞しました
シミックグループ共催の狙い・目的
- キース・ヘリングは、80年代現代美術を代表するニューヨークのアーティストで、生涯を通じて児童福祉教育、世界各地での子供たちのワークショップ、HIV/AIDS予防啓発活動といった社会的な活動に関わっていました。87年には東京多摩市でも子供たちと壁画制作を行っています。シミックグループは、子供たちの未来への希望と愛・平和を願うキース・ヘリングの遺志を受け継ぎ、平成21年より行われている「中村キース・ヘリング美術館国際児童絵画コンクール」への支援を通じて、異なる人種と宗教、文化と環境を理解し、子供たちが自由にグローバル社会へはばたく機会を与えることにより、広く社会に貢献していくことを目的にしています。
2024年「第16回 中村キース・ヘリング美術館 国際児童絵画コンクール」授賞式
- 2024年11月10日(日)、山梨県北杜市小淵沢にある、中村キース・ヘリング美術館にて授賞式が行われました。2024年は『わたしの平和』をテーマに、世界各国より1,327点もの応募がありました。厳正なる審査の結果、21作品が各賞を受賞されました。
https://www.nakamura-haring.com/blog/10676/
- ■シミックグループでは「シミック賞」として、以下の作品を表彰いたしました。
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