healthクリックでうつ病患者に対する意識調査を実施~「“心の風邪”と呼ばないで」など、患者の本音が顕著に~

healthクリックでうつ病患者に対する意識調査を実施~「“心の風邪”と呼ばないで」など、患者の本音が顕著に~

2007年7月2日
シミック株式会社

healthクリックでうつ病患者に対する意識調査を実施
~「“心の風邪”と呼ばないで」など、患者の本音が顕著に~

当社の子会社である株式会社ヘルスクリック(代表取締役:清水昭、本社:東京都品川区、以下ヘルスクリック)は、同社が運営する健康ポータルサイト『healthクリック』(http://www2.health.ne.jp/)にて、うつ病患者に対する意識調査(設問数:10)を実施しましたので、その結果をお知らせいたします。

『healthクリック』は、生活習慣病をはじめとした様々な疾患の予防を目的として、健康一般情報及び疾患に関する情報を提供する、日本で最大級の健康ポータルサイトです(月間1,100万ページビュー、ユニークユーザー数140万人)。
現在、精神障害をもつ人の数は約303万人と急増し、なかでも「気分(感情)障害」が1位(33.3%)を占めるなど多くの人がうつ病で悩んでいます。ヘルスクリックでは、うつ病患者の現状と問題点を把握すべく『healthクリック』上でアンケートを行い、303名から回答を得ましたので報告いたします。
なお、アンケート回答結果の詳細は、本日より『healthクリック』で公開中です。
http://www2.health.ne.jp/bknumber/20070711.html

※ICD-10の分類名で、「うつ病」が該当する

  1. 実施期間: 2007年5月7日~2007年6月10日
    回答者数: 303人(男性102名・女性185名・無回答16名)
    内訳: 10代:9人/20代:68人/30代:126人/40代:65人/50代:14人/60代:2人/無回答:19人

うつ病になって最もつらいのは、経済的な問題

「うつ病になって最もつらいことは?(複数回答可)」という問いに対し、1位「職場を休職、失業するなど経済的な問題が生じている(172人)」、2位「治療効果が現れない(125人)」、3位「友人や家族の理解が得られない(123人)」と続き、多くの人が周囲との関係で深刻な問題を抱えていることが分かる。
「うつ病であることを周囲に打ち明けているか?」という問いには「はい(約70%)」「いいえ(約29%)」。男女別では男性が「はい」約81%、女性で約65%と、男性の方が病名を打ち明けている割合が高い。「いいえ」の理由として、「派遣社員という立場上、クビになるかもしれないので打ち明けられない」という回答が複数あり、解雇への不安から病気を周囲に打ち明けられないケースも多いと思われる。

うつ病になって最もつらいのは、経済的な問題

(複数回答)

うつ病は簡単には治らない~「“心の風邪”と呼ばないで」などの声も~

「家族や友人からはどのような対応・サポートが望ましいか?」という問いに対し、「詳しい知識を身に付けて欲しい(36%)」、「偏見を無くして欲しい(28%)」、「なるべく関与しないで欲しい(18%)」と続く。自由回答には「“うつ病は心の風邪”という表現が、“簡単に治るもの”というイメージを与えて誤解を生んでいる」いった意見が複数見受けられた。

うつ病は簡単には治らない~「“心の風邪”と呼ばないで」などの声も~

情報の入手は、インターネットからが最多

「うつ病に関する知識・情報をどこから入手しているか?(複数回答可)」という問いには、インターネットが263人と圧倒的に多く、以下「患者・一般向けの書籍(160人)」、「主治医(156人)」、「医療機関に置いてある冊子(80人)」、「製薬企業のHP(36人)」と続き、前述の回答とあわせ、偏見を恐れて周囲の協力を得ようとせず、ひとりで情報を収集する様子が窺える。
服用している処方薬については1位「SSRI(47%)」、2位「その他(16%)」、3位「三環系(15%)」「SNRI(15%)」、5位「四環系(4%)」という結果となった。診療科や治療期間による回答の大きな違いは見られなかった。

情報の入手は、インターネットからが最多

「うつ病」を「セロトニン機能低下症」に

今回の意識調査で強く印象に残った自由回答に、「“うつ病”ではなく“セロトニン○○○症”という病名なら、病気への印象も変わるのでは」という意見があった。うつ病に対する誤解や偏見を正していくには、まずは患者をサポートする立場にある人々への適切な情報提供が重要である。他方で、「精神分裂病」が「統合失調症」と変更されたように、たとえば「セロトニン機能低下症」などという病名に変更されることも、周囲の正しい理解を促がす一助となるのではないかと思われる。

今回、治療期間が1年を超えるという回答が6割(2年以上は47%)、また現在の通院先が2つめ、3つめ以上という回答も5割を超え、ひとり悩みを抱え情報をもとめてさまよう患者の姿が浮かび上がります。こうした患者が納得できる治療を受け、回復にむかうためにも、社会全体でうつ病に対する正しい理解をより深めることが必要です。
今後も『healthクリック』では引き続き、健康を追求する一般消費者の皆様に正しい情報・知識を普及させるべく、健康関連産業が有する優良なヘルスケアコンテンツを集約し、ユーザの役に立つ幅広いコンテンツメニューを取り揃えてまいります。

以上

【本件に関するお問合せ】
シミック株式会社 経営統括部 IR/広報グループ 03-5745-7035
【「うつ病患者に対する意識調査」に関するお問い合わせ】
株式会社ヘルスクリック 担当 八木・三上 03-5745-6505
【シミック株式会社】
日本初のCRO(医薬品開発受託機関)として、モニタリングやデータマネージメント業務、被験者募集や臨床試験コーディネーター業務等、医薬品開発の周辺業務の支援を行ってまいりました。開発から製造、販売まで、製薬企業の医薬品事業をフルサポートする体制を整え、PVC(Pharmaceutical Value Creator)として製薬企業の価値最大化に取り組んでいます。また、日本だけではなくアジア(中国・韓国・シンガポール・台湾)、ブラジルに拠点を構え、幅広く業務を展開しています。詳細はホームページをご覧下さい。
【株式会社ヘルスクリック】
株式会社NTTデータとの合弁会社として平成15年6月に設立しました。主に、疾病啓発活動(特に「healthクリック」を用いた活動)、疾患に関する意識調査/行動変容調査、病診連携支援システム「連携くん®」の販売・開発、臨床試験の被験者募集業務、24時間健康コールセンターの運営等を行っています。平成19年4月、PCN株式会社から株式会社ヘルスクリックへ商号変更しました。詳細はホームページをご覧下さい。
http://www.healthclick.co.jp/

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