シミックの成長戦略 ー 私たちにしかできない最良のサービスの提供
1992年に日本で最初に医薬品開発支援(CRO)事業を開始したシミックグループは、今では研究開発から製造、販売まで製薬企業のバリューチェーンのすべてを支えるビジネスモデルである「Pharmaceutical Value Creator(PVC)」を展開しています。
シミックグループの経営理念は、PVCに基づく新たなビジネスモデルを創生し、顧客層を製薬企業からヘルスケア全般に拡大することにより、人々の健康維持や健康増進に広く貢献していくことです。常に自己変革を継続し、多様性を追求しながら様々なステークホルダーと協働することで、企業の強さと価値を高め、ヘルスケア分野に革新をもたらすことを志向しています。
医薬品開発で培ったノウハウと十分な経験・知識を持つ私たちシミックだからこそできること。
安全で有効な医薬品をより多く利用できる環境の形成、さらには疾患の予防から診断、治療に至るまで、人びとの健康維持や増進に広く貢献できるヘルスケア分野のソリューションプロバイダーとして、次の時代への飛躍を目指しています。
財務・資本戦略(サマリー)
当社グループは、事業の持続的成長と業容拡大に伴い、過去10年間で総資産は1.4倍、売上高は2.0倍に増加しました。 新型コロナウイルス感染症の影響が長期化する一方、医療体制の逼迫も一部解消されたことから、医薬品の開発環境は改善の方向に向かっています。また、ロシアによるウクライナ侵攻で社会情勢が不安定となり、事業への影響が懸念される状況が続いていますが、当社グループへの直接的に大きな影響はなく、現時点で当社の資金繰り及び財務は安定的に推移しております。当社は持続可能な経営を意識した成長戦略を推進しておりますが、今後の成長に必要な投資資金を利益のなかでしっかりと確保していくことを主眼とし、そのための目安として、営業利益率10%を長期的に確保することとしています。財務の安定性を保ちつつ、中期計画の重点課題である「ヘルスケアビジネスの進展」「疾患予防・治療の研究開発から販売まで総合的な支援の強化」「社会的有益性の高い事業を通じたサステナブルな社会への貢献」の達成に向けて、人材、ヘルスケアビジネス、希少疾病用医薬品の新規開発、M&Aなど積極的に成長投資を実施していきます。M&Aの資金は自己資本と長期借入金で調達しますが、負債資本倍率は1.0倍を超えない範囲とし、特に「Healthcare Revolution」の展開を加速するために、資本コストを意識しながらM&Aで外部の経営資源を積極的に取り込んでいきたいと考えています。なお、M&Aの判断は、当社のビジネスに貢献できることが条件であり、ハードルレートは8%を目安としています。
株主還元方針
シミックは、株主の皆様への利益還元を経営上の重要政策の一つと位置付け、収益力向上や事業基盤強化のための内部留保を確保しつつ、業績に応じた配当を実施することを基本方針としています。この方針のもと、連結配当性向の目標を30%とし、同時に継続的かつ安定的な配当実施にも努めています。併せて、株式市場動向や資本効率等を考慮して機動的に⾃⼰株式の取得を⾏うこととしています。
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