中期計画の重点取組事項を着実に遂行し、持続的な成長を目指していきます
シミックホールディングス株式会社
代表取締役 社長 COO
大石 圭子
日本だけでなく世界のヘルスケア産業は大きな変化を迎えています。医療財政の悪化、個別医療化へのシフト、デジタル化の進展等を背景に、シミックに求められるサービスや質も変わりつつあります。
変化の激しいヘルスケア産業においてシミックが更に成長し続けるため、中期計画に掲げた3つの重点取組事項、①ヘルスケアビジネスの進展、②疾患予防・治療の研究開発から販売まで総合的な支援の強化、③社会的有益性の高い事業を通じたサステナブルな社会への貢献、を着実に進めてまいります。
中期計画の初年度にあたる2022年9月期は、振り返るとグループを取り巻く環境として2つの大きな変化があったといえます。一つは新型コロナウイルス感染拡大が長期化し、自治体によるワクチン接種が喫緊の課題となったことです。シミックの支援は、ワクチン接種支援から感染者のフォローアップ、コールセンターや医師・看護師紹介、抗原・抗体検査キットの提供など総合的な支援に拡大しました。グループの総力を挙げて、医療・医薬における知見やネットワーク、そしてヘルスケア人材の活用を行ったことは、自治体とのビジネスを今後発展させる上で、大きな一歩となりました。
二つ目の大きな変化とは、2022年2月ロシアによるウクライナ侵攻により社会情勢が不安定となったことです。2022年9月期においてはグループへの直接的に大きな影響はありませんでしたが、引き続き状況を注視し、事業への影響を最小化できるよう備えていくつもりです。
2022年9月期は創業30周年の節目でもあります。これを第三創業元年と位置付け、中計期間において、新たな創薬基盤技術による医薬品開発やデジタル化の推進とともに、ヘルスケア分野へ事業領域を広げ、予防から診断、治療、予後に至る疾患のトータルケアへの取り組みへの支援等を推進してまいります。人材の育成や確保、さらには社内のダイバーシティ&インクルージョンを進め、相互のコミュニケーションを通じてグループ力を高めながら、中計の重点取組事項を推し進めていきます。
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